「髪を傷めずにハイトーンカラーがしたい」
そんな風に誰しもが思うはず。
ハイトーンカラーをするには、ブリーチが必須。
しかし、ブリーチは髪への負担が大きいメニューです。
そこで今回は【ケアブリーチとブリーチの違いとは? 傷まないって本当?ダブルカラーや料金、施術時間も解説】というテーマでシェア。
福岡でフリーランス美容師とウェブライターで活動している宇井がお送りします。
美容室でよく聞く「ケアブリーチ」とは
美容室のメニューの中でケアブリーチというメニューがあるのを知っていますか?
おそらく、カラー推しの美容室ならどこも採り入れているはずです。
ここではブリーチとケアブリーチの違いについて解説をしていきます。
ブリーチの原理
ケアブリーチの説明の前に、ブリーチで髪色が抜ける原理を簡単に説明します。
ブリーチは髪のメラニン色素を破壊することで脱色をします。
メラニン色素を破壊すればするほど、髪色が抜ける原理です。
つまり、脱色レベルに応じて髪のダメージも上がっていきます。
そこで登場するのがケアブリーチです。
このようにブリーチの原理を理解すると内容がわかりやすくなります。
ケアブリーチとは
簡単に説明すると、ケアブリーチとはケア剤が入っているブリーチのことを指します。
ただし、ケア剤と言ってもトリートメントとは違った成分です。
ケアブリーチの詳しい成分については、また紹介します。
ケアブリーチと一般的なブリーチの違い
ケアブリーチと一般的なブリーチの脱色力は同じくらいです。
最も違う部分がケア成分の有無です。
つまり、ケアブリーチは一般的なブリーチと同等の脱色力を持ちながら、ダメージが少ないブリーチ剤と言えます。
一般的なブリーチの上位互換という位置付けで問題ありません。
ケアブリーチの種類
ひと言にケアブリーチと言っても種類は多いです。
代表的なケアブリーチを2つ紹介していきます。
実際に私も使っている、おすすめのブリーチ剤です。
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ファイバープレックス
シュワルツコフが販売しているファイバープレックスは、美容師の中でも抜群の人気を誇るブリーチ剤です。
一番有名なケアブリーチとも言えます。
ファイバープレックスと言えば「99%切れ毛を防ぐ」を謳っているくらい、ケアに特化しているブリーチです。
ファイバープレックスに含まれているジカルボン酸が、本来ブリーチの作用によって切れるはずの髪組織の結合を守ってくれます。
そのため、ブリーチ後でもなめらかな髪をキープしてくれるんです。
もし「どのケアブリーチを購入すればいいかわからない」みたいな人は、ファイバープレックスを使えば間違いありません。
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ブリーチサプリ(ブリーチサプリメント)
ブリーチサプリ(ブリーチサプリメント)は、ファイバープレックスとは使い方が違います。
ブリーチサプリの特徴は、従来のブリーチに混ぜて使うことです。
新しくケアブリーチを購入する必要がないメリットがあります。
ブリーチサプリは、風が吹けば飛んでしまうような細かな粒子が特徴のブリーチです。
ブリーチサプリをブリーチ剤に混ぜると、髪へのダメージを抑制する力が倍増します。
その代わりに脱色力が落ちやすいというデメリットもあります。
ブリーチサプリの使いどころは、すでにブリーチしている部分がメインです。
ダメージを抑えたいからといって、地毛に使ってもキレイに脱色してくれません。
あくまで、既染部に使うブリーチ剤と覚えておきましょう。
ケアブリーチのメリット・デメリット
髪のダメージを高いレベルで抑えてくれるケアブリーチにもデメリットがあります。
ケアブリーチを使うなら、デメリットまで理解した上で購入しないといけません
ケアブリーチのメリット
ケアブリーチのメリットについて紹介。
実際にブリーチのお客様に使っていると「ケアブリーチでよかった!」と思うシーンが多くあります。
ケアブリーチのメリットはこちら。
- 髪へのダメージが少ない
- ブリーチによる毛切れ防止
- 継続的なブリーチを提案できる
- ハイダメージ毛でも施術が可能になる
- お客様が自宅でのヘアセットがやりやすくなる
私は、お客様の50%以上がブリーチをされるハイトーンカラー美容師です。
そんなハイトーンカラー美容師がブリーチをする上で最も注意しているのが切れ毛。
ブリーチのダメージに耐えきれないと、髪は簡単に切れてしまいます。
バージン毛の方なら、ブリーチをしても毛切れの心配はありません。
しかしブリーチ毛の方は、塗った瞬間から髪が溶け出す人も多いです。
そのような髪の方は、ケアブリーチがないと施術不可になります。
ケアブリーチを使うとカラーの提案の幅がぐっと広がるので、カラー推しの美容師さんには使って欲しいアイテムです。
ケアブリーチのデメリット
ケアブリーチのデメリットは3つです。
- 一般的なブリーチよりも価格が1,000円以上高い
- 脱色力が弱いケアブリーチも存在する
- 慣れている美容師さんでないと扱いが難しい
ケアブリーチは、一般的なブリーチよりも販売価格が高いです。
そのため、実際に美容室でブリーチをする場合は料金も上がります。
料金の相場としては、1,000円以上がほとんどです。
地域によっても変わってくるため、ケアブリーチで美容室を予約する際は問い合わせをしてください。
さらにケアブリーチの中には、ブリーチサプリのような脱色力が弱いものあります。
脱色力が弱いケアブリーチは、使うポイントを誤ると効果が出ません。
つまり、カラーに慣れている美容師さんでないと扱いが難しいということです。
「とりあえず、ケアブリーチを使えばなんでもOK!」というわけではないので注意しましょう。
「ケアブリーチ+カラー」について
基本的に、ブリーチをするということは、その後にオンカラーで染めるのが前提です。
ここではケアブリーチを使うシチュエーションについて解説します。
ケアブリーチはカラーとの組み合わせが一般的
先ほども説明したとおり、ケアブリーチとオンカラーはセットです。
また、髪色によっては1回のブリーチでは難しい場合もあります。
その際は、ダブルカラーをしないといけません。
お客様と相談してから、決めていきましょう。
さらにお客様の中には、A店でブリーチをしてから、B店でオンカラーをされる方もいます。
おそらく、それぞれの店で初回割りクーポンを利用したいのがその理由だと思います。
少しでも安くカラーをしたい気持ちはわかりますが、おすすめしません。
美容師目線から言うと、失敗の可能性が高いのでやめましょう。
ダブルカラーにもケアブリーチがおすすめ
ダブルカラーをする人ほど、ケアブリーチを使ってください。
なぜなら、髪への負担がシンプルに2倍に増えるからです。
ケアブリーチを使わず、通常のブリーチを使うと必ず毛切れが発生します。
ダブルカラーをするなら、ケアブリーチの他にPPT(タンパク質)やCMC(脂質)の補給も必須です。
それほどダブルカラーは、髪への負担が大きいメニューと言えます。
「ケアブリーチ+カラー」のおすすめメニュー
ケアブリーチとオンカラーをするなら、一緒にして欲しいことが3つあります。
- トリートメント
- カラーシャンプー
- オイル系の洗い流さないトリートメント
ケアブリーチとはいえ、ブリーチをすると髪がパサつきます。
髪がパサついていると髪、色もキレイに見えません。
そのため、パサつきを抑えるためのアイテムが必要です。
そのアイテムが、トリートメントと洗い流さないトリートメント!
トリートメントは、ケアブリーチをする際に美容室で一緒に行なってください。
そして、洗い流さないトリートメントは毎日のヘアケアとして使いましょう。
洗い流さないトリートメントは、ミルクタイプよりもオイルタイプがおすすめ。
なぜなら、オイルタイプの方が基本的に保湿成分が高いからです。
そして、ブリーチをするなら忘れてはいけない色落ち対策!
色落ち対策は、カラーシャンプーでOKです。
染めた髪色にあったカラーシャンプーを使ってください。
「ケアブリーチ+カラー」のおすすめメニュー
ここでは、ケアブリーチを使ったカラーでおすすめの髪色を紹介します。
髪色によってブリーチ回数も変わってくるので参考にしてください。
ホワイト・シルバー系カラー
ホワイト・シルバー系カラーは、一度は染めてみたいですよね?
特に成人式のようなイベントがある日に染めるとインパクト大!
ブリーチ回数は2回以上必要になってきます。
しっかりとケアをしながら染めていきましょう。
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ブロンド(イエロー系)カラー
ブロンドカラーは、肌の色と近いため似合わせがしやすいです。
そのため、ブリーチ初心者にもおすすめできるカラーと言えます。
ブリーチ回数は1回。
ピンク系カラー
注目を集めるピンク系カラー!
社会人だと髪色的に難しいですが、人気は高いです。
ピンク系をインナーカラーやグラデーションカラーで染めても可愛いです。
ブリーチ回数は1回。
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オレンジ系カラー
オレンジ系カラーは、美容師目線でかなりおすすめ!
なぜなら発色もよく、セルフカラーで色ムラになった人でも染まりやすいからです。
ブリーチ回数は1回。
パープル系カラー
パープル系カラーと聞くと、派手髪なイメージが強いはず?
しかし、染めてみたら意外と自然に馴染みます。
さらにパープル系カラーは、色落ちが透明感のあるイエローになるメリットも髪色。
ブリーチ回数は1回。
グレー系カラー
グレー系カラーは、メンズに人気の髪色です。
ブリーチは2回ほど必要になってきます。
仕上がりイメージは、クールでカッコイイ感じです。
ハイライト
ハイライトは全体をブリーチしなくていいため、髪へのダメージも少ないです。
ケアブリーチを使うことで、さらにダメージを軽減できます。
ブリーチ回数は、染めたいハイライトの色によって変わってきます。
また、ハイライトは美容師さんのセンスが問われる技術です。
必ず、カラーを推している美容師さんにお願いしましょう。
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インナーカラー
インナーカラーは、髪の内側のみ染めます。
そのため、髪を下ろした状態だと隠れるメリットがあります。
仕事で派手な髪色ができない人におすすめしたいカラーです。
ブリーチ回数は、染める色によって変わります。
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ケアブリーチに関するよくある質問
「ケアブリーチと一般的なブリーチで使い方は違うの?」など、ケアブリーチに関する質問は多いです。
そこでケアブリーチのよくある質問について回答していきます。
ケアブリーチの施術時間はどれくらい?
ケアブリーチの施術時間はバラバラです。
これに関しては、ケアブリーチに限らず一般的なブリーチも同じ。
基本的には20~30分以内の放置時間が多いです。
しかしSNSなどを見ると、1時間くらい放置している美容師さんもかなりいます。
そのため、ケアブリーチの施術時間は担当する美容師さんによって変わると思っておいた方がいいでしょう。
自宅でセルフケアブリーチもできる?
美容師目線になりますが、自宅でのセルフブリーチはおすすめしません。
そもそも美容師が行なっても失敗する可能性があるのがブリーチです。
それをセルフでするのですから成功確率は低いと言えます。
セルフケアブリーチをするなら、自己責任で染めるしかありません。
ケアブリーチはダメージ毛の救世主! 毛切れを防ぐ神アイテム
今回のテーマ【ケアブリーチとブリーチの違いとは? 傷まないって本当?ダブルカラーや料金、施術時間も解説】についてまとめていきます。
・ケアブリーチとブリーチの違いはダメージ量
・ケアブリーチといえど髪へのダメージはある
・ケアブリーチには高い料金やリフトアップ力が弱いなどデメリットもある
・セルフケアブリーチは失敗するためおすすめしない
・すでに髪が傷んでいる人はケアブリーチがある美容室が必須
ケアブリーチは、ハイトーンカラーをする上で欠かせません。
髪のダメージが気になる方は、ケアブリーチを取り扱っている美容室を選びましょう。
この内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
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