美容師、理容師が独立を考えた時…それは本当に難しく険しい道なのか? 〜その3〜

自分の店を持ったら、まずは集客。でもその集客方法…間違っていませんか？

ひとりで起業し、店を持つ。
夢が実現したかに思うが、そこはスタートラインだ。

店と言うからには、お客様がいらっしゃらなきゃ話にならない。
お客様がいらして初めて
売り上げが立ち、経営が成り立つ。

お客様ありきの商売だ。

自分の顧客をすでに持っていて、新規のお客様はいっさい必要ない。
そんな頼もしい人も中にはいるかもしれないが、ほとんどの場合、まずはお客様の獲得を目指すだろう。

クーポンやDM。
SNSや店のホームページなどで、集客を試みる。

思ったように集客できたら商売に悩みなどない。
常にお客様がいらして、安定した経営ができたら、問題などないのだ。

でも、なかなか上手くいかない集客。
そこで考える…。割引き。値下げクーポン。
一時はお客様が増えるが、値引きを止めるとお客様も途絶える。

だから気づかなくてはならない、真の意味での集客を。
そこに必要なものとは何か?

集客に必要なものはとてもシンプルで真摯だ!

『美容師、理容師が独立を考えた時…それは本当に難しく険しい道なのか? 〜その1〜』でも述べた、必要なモノ。
それは人間力。
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「人間力」なんて言うと大層なものに感じるが、至って単純。
それは人間性であり、人柄、個性。
あなたというブランドだ。

美容業はお客様と接する仕事。
しかも、肌や髪に直接触れる、お客様との距離感は抜群に近い職業だ。
そんなあなたが、不潔で無愛想。
無口で何考えてんのかわかんない。
態度も悪い….。お客様はまた来てくれるのでしょうか?

技術があれば来る!! ホント!?
確かに無愛想でも味が美味くて繁盛してるラーメン屋とか聞いたことがある。
でもなぜか、無愛想で態度悪いけど繁盛してる美容院はほとんど耳にしたことがない。
と、言うか、聞いたことがない。

なぜなのか…。
お客様はただ見た目を整えるだけのために店に来るわけじゃない。

カットだけならまだしも、カラーやパーマは施術時間も長い。
技術だけでなく、それらの時間も含めて料金を支払う感覚だ。
その時間を嫌な気分で過ごしたくないし、少しでも気の合う人、心地よく過ごせる店を探したいのだ。

お客様が重視しているのは技術だけじゃない。
技術だって、上手いとか下手とかよりも自分が気に入るかどうかだ。
業界では下手くそと言われたって、お客様に支持されればそれでいい。むしろそれが正解かもしれない。

非常にシンプルだが、難しい。
それが顧客のニーズに応えるということだ。
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集客というキーワード

集客には２つの考え方ができる。
ひとつは新規のお客様獲得。
もうひとつは固定客、およびリピーターの獲得だ。

集客自体は非常に簡単だ。
わかりやすいのは価格を下げること。ある程度の客は簡単に集まる。
だけど、そこからどれくらいの人が再び我が店へと足を運んでくれるのか…。
だから、安易な集客方法に頼ってはならない。

真摯に中身で勝負する時代なのだ。

かつてないほどのお客様の情報力

#美容師 で検索すれば、あふれんばかりの美容師情報。
そこから選んでもらうのは簡単ではない。

ではどうするか?
きっかけさえ掴めばいい。
新規のお客様に来て欲しいのなら、きっかけを与えるのだ。

もう人のマネをしても意味がない。
あなたはあなたらしく、格好つけてもいいが、作りすぎたり盛り過ぎれば逆効果。

想像と違った…と、１回の来店で終わる。

真のあなたを。
あなたの仕事や考えを発信する。

だけど勘違いしてはならない。主人公はあなたではなくお客様。
お客様が必要とするものは何か? 顧客のニーズを考えて情報を発信する。
お客様の仕上がりだけを発信するのではなく、なぜそうなったのか、技術や状況を伝える。

自分が主人公になる必要もアイコンになる必要もとくない。
なっても良いが、そうなると飽きられるのも早い。

やはり最後は人間力。

ずっとずっと通い続けたい店にいるのは、
真面目に真摯に自分と向き合い、しっかりと仕事をこなす美容師のいる店。

大切にされていると感じる店。

お客様はいつだって探しているし、選んでいる。
本当に心地よく過ごせる店、煩わしくない店、自分と気の合う店を…。
だから人間力。

人間力とはあなた自身。

あなたというブランドだ。

次回は、「視点」が経営のカギとなるか!?について書きたいと思います!